バンコクで知り合った方にインドのジョードブルは人が良くて長居してしまったという話を聞いた事をきっかけに来てみました。アーグラーから電車で14時間(3時間の遅延と2時間の到着遅れ)。ジョードブルにはファイナルファンタジーばりの砦があるんだけど・・・電車中でのこれぞインド体験を先に話させて下さい。
インドに入国して1週間が過ぎ、アーグラーまでは日本人の方と3人で行動を共にしていた事もあって、ジョードブルからがインド初の単独行動。若干の緊張感と共に電車に乗り込みました。一番安いスリーピングで、足の踏み場も座る所すらままならないインド人。外人が珍しいのか、あちらこちらから歓声と罵声が飛び交う中、自分の席に着席。この時からこれまでの疲れからか吐き気と寒気で辛かったのに追い討ちをかけるように、若者が大勢で歌を歌い始める始末。
寝れない・・・大勢が相手だから喧嘩腰になっても仕方ないのは分かっていても、つねられたり触られたり散々。眠ってしまって起きたら目的地に着いているなんて祈りながら自前の布団を頭までかぶって就寝・・・。
寝られたのが恐らく2時位だと思うんだけど・・・体を揺すぶられて目が覚める。時計を見ると4時だった。何だろうと思って重たい頭とゆでたこの様な体を起すと一人のインド人が足元に座っていた。キャップにサングラス、いかにもお金持ってます的なインド人が僕に『チャイを一杯ご馳走させてくれないか?』朝から起しておいて何だそれ・・・しかも気分は最悪なのに・・・何度もしつこく言ってくるおじさんに、本当に体調が悪いからと5回言ったらようやく退いてくれた。深夜のインド人の態度への謝罪を代表してしてくれての親切なのか、はたまた東南アジアで頻発している睡眠薬強盗をしにきたのか、その真意は分からないけど、そうだとしてもぐっすり眠る事ができたらそれでも良いやなんて頭を過ぎったりもしていた(↓事件現場)
その数分後、今度は太ももからお尻にかけてなぞるような感触に目が覚める。また誰かのイタズラだろうと最初は多めに見ていたんだけど・・・何だか徐々になぞる指が早くなってくるのが感じられた。エスカレートする前に止めさせなきゃ・・・そう思ったら即行動、40%位の力で蹴り飛ばしてあげました。全く何もなかった顔でこちらをみる男。舌打ちをして凝視する僕。一度尻ごんで自分の席に戻ったと思ったら、僕が寝たと見計らってまた足元に座る。今度は触らせる前に蹴るよね。そうしたら二度と来なくはなったけど、車内が寝静まってから変態は動き始めるのかな・・・どうにも防ぎ様はないけど。
あー怖い怖い。
さて、次に目覚めたのは8時過ぎ。本来であればとっくに到着しているはずなんだけど、まだ2時間はかかると言われる。それを聞いたのが隣に座っていた男の子2人の4人家族で、何かあったら助けてくれるだろうと思って子供に香港に入る際にJALさんからもらった飛行機の人形と折り紙をプレゼントすると、起きた直後の警戒心が嘘のように『ジャパニーズサンタクロースだー本当にありがとー』と子供になつかれてしまった・・・夜ほどではないけど気分は良くないし、出来ればそっとしておいて欲しかったけど・・・お礼にとタージマハルのキーホルダーをくれたり、ジョードプル到着寸前に起こしてくれたり、家族団欒に触れる事が出来ました。
そんなこんなでインドの追い討ちを一片に受けた訳ですが、明日はジョードブルから南下して『ムンバイ(ボンベイ)』に向かいます。10日ぐらい前にテロがあった場所だけに、不安はあるけど・・・インド最終目的地がボンベイなだけに避けては通れぬ道というわけ。タイミングが良ければそのままゴアビーチまで南下して一時のバカンスをしてきたいと思いまーす。
それじゃ