プロカメラマンを目指す方へのアドバイスとマネージメント

ウエディングフォトグラファー

 先日、これからウエディングフォトグラファーを主軸にプロカメラマンを育成されているからマネージメントについて率直に意見を聞きたいという事で、メッセージにてやり取りをしました。ほぼ現場での写真の経験値はゼロという方へ向けてのアドバイスになるので、プロの世界、またこれから始めようと思っている方の参考になればと思いまとめておきます。

 

▷▷ 実際に撮影(ロケ撮影)を行い全データを送ってもらうところから始まります。

A:写真データを送るので、見てもらうことって可能ですか…?率直な意見をお聞きしたいです!

K:僕が思うに…メインの方の責任でもないとは思うのですが、ロケーションが雑ですよね…だからメインで実際に広告で使われている写真を見た時にも「ひどいなー」と感じてはいました。背景がイマイチなのに頑張ってもそれなりしか撮れないのは仕方がないかなーとは思います。ただ精一杯出来る限りを尽くすだけですね。

送ってもらったデータを見て感じたのは(サブカメラマンだから仕方ないですが)何をどう撮るか決まってないままに撮っている様子が伺えるところでしょうか。どこで切るのが美しいのか、背景や写り込みは綺麗なのか、ただその場で撮影の雰囲気になったから撮りましたという感じでしょうか。

それから写真的な事も然りですが、機材レベルも大きいかなと感じました。ボディやレンズの性能はやはり否めないです(それ以前に技術は必須ですが)。僕の写真と比較されて見た時にピンが甘かったり、例えば開放値が深いのはレンズの違いかもしれないです。

 

A:急遽場所を変更しなきゃいけなくなったとか、あの場所から動けなかったとかも言ってたのですが、にしてもモデルさんもうちょっと動かせばよかったのになーと私も思いました。

 

K:らしいですね…そのとおりだと思います。

 

A:それから写真のモデルの表情が微妙な瞬間が多いのです。 その瞬間を見極めるのが難しいのでしょうか?

 

K:僕は写真でも映像でも単焦点と広角ですが、映像の方の基本レンズはF4とかタムロンのズームレンズなのでシャープ感とボケ感は薄くなると思います。だからツァイスレンズは正解だと思います、ぼくも映像始めた時にツァイスレンズ買いましたから。

それと表情についてですが、慣れないと難しいとは思います。まず被写体のどの表情が素敵なのか歩み寄って見極めたり、相手の呼吸に合わせたり(僕の意識ですが)。

今日も違うカメラマンと話した時に言ったのですが、僕なんて大した技術はありませんが、撮るからにはその方々にとって素晴らしい記念になる事を思って撮ります。写真なんて押せば撮れますから。

あとは何でどうやって何を意識して撮るかなのかなーと思います。ちなみに言い方は悪いですが…先ほどの披露宴の写真、素人が一眼を手に喜んで撮りましたーって印象です。到底sunbloomで依頼できないレベルです。

マネージメントは難しいですよね…特に年齢が離れているとなおさらなのかもしれないですね。当事者が何を目指しているかにもよりますが、僕はあまり強制はしませんでした。当事者がどんな写真を撮りたいかをこちらが理解した上で、こちらが撮ってほしい写真の意図を伝える。一番良い薬は、当事者が良いと思っていた撮り方でクレームをもらう事ですかね…

そうすると素直にこちらの要望を学ぼうと意識づけられます。

どういった土壌に普段いるかも関係すると思います。素人の目から見て「良い写真だねー」と言われている人が、プロの輪に入って駄目だしされても聞く耳持たないと思います。でも、当事者が良いと思うものを提供してくれる人に言われたらそうやってみようかな…と思えるはずです。

だから僕は会社にいた時は、これがこの会社の写真だ!と周りから言ってもらう事で、他のカメラマンに意識付けしていく様にしていました。

ただ写真は機材さえあれば、押したら撮れますからw あと構図も見せれば憶える事が出来ます。止まっている写真であればすぐ撮れると思います。スナップ写真と言う動きのある中でちゃんと撮れる様になったら一人前ですね!

がんばってください!

 

A:Kさんのおっしゃる通りで、本人がいい!と思う人から学んだりするのが一番のびるんだと思います。 彼女はKさんのことをとても尊敬してるようだったので、Kさんから是非影響をうけてもらえれば嬉しいなぁと思っています。

人を教えるのってのも難しいですよね。勝手に盗んでくれたらどれだけ楽かと思うのですが…(実際、自分自身はそうやって色んな人から技を盗んだと思うのですが…) 私の編集をいくら好きと言ってもらっても、教えてる時にこれは私の主観じゃないか?押し付けてるだけでは?と不安になってハッキリ言えなくなってしまうんですよね。。

 

K:Aさんの編集は本当に素晴らしいと思います!愛があるし二人に寄り添っている気持ちが伝わってきます!まだまだこれからですから気張らずやりましょう!きっと場数と、Aさんの苦悩はこれからに繋がるはずです。

あ、それと大事な事を忘れていました。

もし仲間として認めるのであれば、絶対的に信頼してあげる事です。それとあなたにはこうなってほしいと、言った事が出来ればこうなれるのだからと期待値を込める事です(言葉や態度では伝えますが、仕事上、上司としては期待はせず責任を負う覚悟ですが)。人って求めるよりも与えた方が自身になりますし。その人と付き合っていきたいコチラ側の覚悟があればですが。

あるある…主観はあります。僕が自分の写真はプロじゃないと言うのは、プロと言う概念がまちまちで資格があるわけじゃないからです。熟練のカメラマンから言わせるとボケた写真の何がいいの?と影で言われた事もあります。僕はその人たちの写真の良い所は分かりますが、それが全てだとは思いませんし好きではありません。

極論から言うと、自分はこれが素敵だと思うんだ!という事だけで、それを共感してくれたり喜んでもらえる人が多くいればそれは正しいんだって事で良いと思います。そう言った方々がまた広めてくれて、求めてくれる以上は全力をつくし、もっともっと素敵な写真になる様に日々いろいろ考えているのが楽しいと思います。そこで自己満足している人はそれまでだと思いますから、悩める方が良いと思います。

 

A:Kさんにそう言っていただけたら本当に嬉しいですし、自信に繋がります。ありがとうございます。 さきほどKさんもおっしゃってましたが、自分が尊敬する人から言われると、それが褒めの言葉でも指摘でも素直に受け入れられますね。私は単純なので、尊敬するKさんから言われるとやっぱり嬉しいです。あとなんでも相談したいと思っちゃいますね(笑)

Kさんの、素直に他人の作品を「いい」と認められるところ、それでいて他人と自分は違っていて自分は自分だと思えるところ、そして自己満足せずずっと追い求めているところ、すごく好きです。いつも話を聞いてくれてありがとうございます。。私まだまだがんばりますよーーーー!!!!!

 

以上になります。長文お読み頂きありがとうございます。カメラマンやアーティスト寄りの業界は、やはり自分のこだわりを強く持った方が多いので、実際に意識を変革するには相応のスキルも必要かとは思います。人ぞれぞれである事を深く理解した上で熱意をもって関わって頂きたいですね。

旅と生活と写真|a_LIFE  菊川 貴俊