HOW TO SNAP ②|マニュアル設定で撮らないなら、写真はiphoneで充分!

 

 一眼レフカメラをお持ちなら、マニュアルで撮りましょう!こう言ってしまうと、カメラの事が分からないし難しいから…となる人が本当に多いです。

 しかし、マニュアルで撮らないのであれば一眼レフカメラなんて重たいものをぶら下げてないで、コンパクトなiphoneで撮っても一緒です。むしろiphoneで撮った方が、色々とアプリで加工もできますし目を惹きやすい写真になるのではないでしょうか。

 最近では携帯やコンパクトデジタルカメラの画質も格段にあがっていて、夜景もしっかり撮れるモードがついていたり、一眼レフカメラよりずーっと優秀なのではないかと思います。とにかく軽いですし、荷物にならない。

 

 撮影をする目的があれば別ですが、ちょっとした外出や旅行には正直なところ邪魔…それでも、iphoneなどでは撮れない“素敵な写真が撮れるから”持っていく意味があります。

 その為にはもちろん、それぞれのカメラでどういった写真が撮れるのかを知る必要があります。

 

 まずは、先日ぼくが撮っていたサクラの写真を見比べて頂き、実際に一眼レフカメラとiphoneのものを比較してみましょう。

 

一眼レフカメラとiphoneの写真を比較してみる

2013sakura_nakameguro

2013sakura_jiyugaoka

2013sakura_meguro

※他のサクラ写真をみてみる。

 さて、それぞれの写真をみてどちらが一眼カメラでどちらがiphoneでのものかぱっと見て分かりますでしょうか?

 答えはサクラ09の目黒川のみiphoneで他2枚は一眼レフカメラになります。

 01の中目黒の写真はボケ感がある上に広角のレンズで撮影しているので分かりやすいと思いますが、06の自由が丘の写真は単焦点レンズで撮っている為、ぱっと見た限りでは写真の見分けはつきにくいかもしれません(よく見るとピントが非常に浅く、手前のサクラがボケているのが分かります=見せたいものにピントを合わせている)。

 しかし、iphoneで撮影している09の目黒川の写真は手前から遠くの建物までくっきりとピントが合っているのが分かります。

 一眼レフカメラとiphoneやコンパクトデジカメの違いを簡単にさくっと言ってしまうと、一眼レフカメラはボケや広角など自分が見せたいものを主役として撮る事が出来るのに対して、iphoneやコンパクトデジカメでは近くから遠くまでピントが合ってしまう為、写真の作り方(構図)が上手くないと写真を見た人が「この写真は何を伝えたいのだろうか?」という事になりやすいという事になります。

 

 写真の作り方(構図)については改めてまとめていきますが、”一眼レフカメラとiphoneの写真の違い”というところで、次にレンズが違うだけで写真がこんなに変わるという事を紹介します。

 

一眼レフカメラはレンズ選びが重要

20130409_hts 

※ 詳しいレンズの紹介は、それぞれの特徴を活かした撮影方法などと一緒に、別の記事にまとめます。

 

 どの写真もコピーロボットくんの立ち位置は変えずに撮っています。AとBは同じ単焦点レンズですが、絞り(F値)というものを変えて撮っているので、背景のボケ感が違います。

 Cは広角レンズと呼ばれるもので、AとBよりも広い範囲が撮れている事が特徴です。Dは魚眼レンズと呼ばれるもので、広範囲を撮れる事と周囲がまるくなっているのが特徴です。

 

 今回ぜひ分かってほしい事は、一眼レフカメラはレンズの特徴を活かし、絞りなどの設定をあなたが撮りたい写真のイメージに合わせる事で、一眼レフカメラの写真として成立するという事です。

 オート設定のままで写真を撮るという事は、iphoneで撮っているのと変わりはないと思います。”素敵な写真を撮りたい”のであれば、一眼レフカメラの特徴であるレンズとマニュアル設定で意図した写真を撮りましょう。

 

 ちょっと専門用語をかじらなくてはならないマニュアル設定の説明は改めてまとめていきます。ただ、マニュアル設定の仕組みさえ知ってしまえば、自分が撮りたいイメージの写真をそのままカメラに伝える事ができます。言い換えると、オート設定では、“ただカメラ任せに撮らされていた写真”に過ぎないのです(まるで既に出来上がっているものを温めるだけのレトルト食品を提供しているみたいに)。

 

 次の記事ではイメージをカメラに伝える事ができるマニュアル設定を知識として取り入れて、”写真を自分主体で撮りにいく”という姿勢に変化していきましょう。

 

 という事で次回は、『 HOW TO SNAP ③|自分主体で撮る写真!手っ取り早くマニュアル操作を憶える方法!』をご紹介します!

 

旅と生活と写真|a_LIFE  菊川 貴俊