六本木ミッドタウンにある21_21 DESIGN SIGHTで開催されている「コメ展」に行ってきました。撮影が基本的には自由に出来るという事もあり、概要を含めつつ久しぶりに一眼レフカメラを持ち出して『お米』について勉強をしてきましたので、18枚の写真と共に簡単にまとめてみたいと思います。
まずはエントランスから。六本木ミッドタウンの隣にある建物は世界的にも著名な「安藤忠雄」氏の設計。アイデアとバランスが外観だけでなく内観も素晴らしい。
入館料は一般は1,000円で、一脚や三脚を使用しなければ撮影は自由に行えます。展示はグラフィックデザイナーの佐藤卓氏と文化人類学者の竹村真一氏が手掛けており、展示物はもちろん内容についても多面的に分かりやすく説明が施されています。
巨大化させて可視化させたお米から、米粒に来場者が文字を書いたもの等が1階には展示されています。
写真家の方が農地を周り、田んぼやそこに関わる人々等を記録した写真も沢山展示されています。説明文についても日本語と英語で表記されて欧米人も多く来場されています。
展示スペースを進むと、お米と”光” ”水” ”土” ”色”などなど日々お米を頂きながらも全く知らなかった事柄が分かりやすい説明文とともに展示されていて、3粒の種からお茶碗一杯分に相当する3,000粒のお米になるなど思わず「へぇー」と呟いてしまう様な内容です。
人(ヒト)は彦:男性(ヒコ)と姫:女性(ヒメ)からなっており、それを作るのは米(コメ)であるというお話であったり、お米の色を連想した際に白を思いつく日本人にとって、国旗にもなる白と赤は切ってはなせないものであるというお話などなど。
さらに展示スペースを進むとメインスペースになっていて、収穫までを追ったスゴロクや周期を太陽の高さで追ったもの、お米にまつわる稲や道具といったものまで体感しながら学ぶ事が出来る様になっています。
お米ひとつぶひとつぶにお椀を作って、茶碗一杯分である3,000粒を並べた展示や、ご飯のお供特集、日本酒のラベル等々。
最後にお米から感じられる「幸せ」を感じつつ、最初に説明をさせて頂いた“米粒に文字書き”をする事が出来る様になっています。
普段、無意識にほぼ当たり前として食している”お米”には、日本古来からの伝統や文化が根付いており、特に日本人の感覚(色彩や言語など)を形成する上でも大きな影響を与える存在であるという事も知る事が出来ました。
ただ難しい事を観に行くという事ではなく、いかに身近な存在であるからこそ”灯台下暗し”、無知を知る事によって新しい意識が芽生える事を実感出来る展覧会でした。
米展は2014年6月15日まで同会場で開催されていますので、気になる方はぜひ足を運んで頂ければと思います。