2014年、いよいよ4年に一度のサッカーの祭典であるブラジルワールドカップを目前に、各社さまざまなCMや映像を送り出してきています。スポーツメーカーであるアディダス(ADIDAS)やナイキ(NIKE)はもちろんですが、他業種からもここぞとばかりにサッカーネタを使った広告がうたわれています。
FIFAなどからの取り決めによって、スポンサー契約をしている会社しかW杯(ワールドカップ)という語呂を使用する事が出来ないため、いかに連想させるもので視聴者の心を揺り動かすかが勝負となりそうです。
さてそんな中、またまた非常にクオリティーの高いサッカーコマーシャル(CM)が配信されましたので、まずはそちらをご紹介します。とにかく日本人を代表する侍(サムライ)がサッカーの聖地であるブラジルでテクニカルなサッカーを繰り広げ、現地のサッカー少年やプレイヤーをあっと言わせる爽快且つ驚きの映像がこちら!
こちらは2014年のカップヌードルテーマである「21世紀の今もサムライが生きている」というストーリーを描いた2作目。
最後の最後まで何の広告CMなのかを明かさず、言ってみれば映像に引き込み最後の商品案内で締めるインパクト。これを見てふと思い出したテレビCMがあります…
【 NO BORDER 赤の広場編 】
2003年。Mr.Children(ミスターチルドレン)の曲であるタガタメとベストマッチしていて、心にずしんと響くメッセージ性があります。
そう、これも日清食品カップヌードルの広告CM。気になって掘り返してみると日清食品のコマーシャルには時代をしっかりと映し出した上で、最後にチラッと商品名を告げるものが多いのが特徴のようです。もの作りが好きで色々な映像や写真(ブライダル撮影含む)を通して、マネージメントをする立場からは「分かりやすいものを作って提供する」という一つの手段がありましたが、日清食品に言わせると「とにかく良いものを作って惹きつければ各々が様々な良質なイメージを持ってくれるのだから、押し付けがましいコマーシャルはやらない」という印象を感じました。
他にも主観でとても素敵だと感じた日清食品のコマーシャルを3つほどご紹介させて頂きます。
【 20世紀カップヌードル 王貞治編 】
20世紀から21世紀へと時代が移り行く中で、常に傍にカップヌードルがあり、歴史とともにこれからもあるという印象を強く感じたのを憶えています。他にもジョンレノンやゴルバチョフ、ベルリン崩壊等の映像に当時世界的にも高い評価を受けた合成技術を駆使しています。
【 FREEDOM-PROJECT 】
2006年から2008年。日本を代表するアニメAKIRAと宇多田ヒカルのコラボレーション。全10話に込められたメッセージがコマーシャルとは思えないですし、TVCMをストーリー仕立てにしたのもこの頃からではないでしょうか?
【SURVIVE 初めての合コン編 】
草食系男子や肉食系女子が台頭しはじめた2013年頃のCMです。このテーマでは他にも就職氷河期やリア充なども取り上げられコマーシャル化されています。
あえて商品名をごり押しする事の方が恥ずかしくなる様な、テレビCMが映像と音楽で表現するものであれば、その中で人々を惹きつける素晴らしいものや興味を引く内容こそが有益であると言う原点を知る事ができます。
そして何より1980年代から放映され続けているカップヌードルのコマーシャルは、世代によって馴染みあるものが変わる。これもまた日清食品カップヌードルCMのすごいところだとも思います!この他にも歴代の日清食品テレビコマーシャルがアップされていますので、ご興味ある方は色々とご覧頂き、その映像の隅々に込められたメッセージを感じて頂ければと思います。